【ブログVol.21】WideArt Galleryが取るべき戦略 - この難問に対する私の意見

2016年3月1日
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Jack Vinson氏から私に質問がありました:「あなたの今一番大きな課題は何ですか?

この記事のタイトルの難問が目下の私の挑戦課題です! 読者のあなたを何とか説得して、あなた自身、あなたの組織、(あなたがコンサルタントなら)あなたの顧客のために、TOCを用いて戦略を構築してもらうことです。これ以後は、大文字のSで始まる戦略(Strategy)という単語は、組織のゴールを達成するための計画だと定義しておきます。

もしまだその難問の内容を読んでいないのでしたら、以下の私の意見を読む前に、まずそれを読むことをお勧めします。

どんな組織の将来もその戦略に左右されます。運が良ければ助かる、悪ければ損しますが、それより戦略とその実行が有効で効果的かどうかの方が遥かに大きな影響を及ぼします。

戦略はゴールから始まります。2002年以来、ゴールドラット博士は、「現在と将来にわたってお金を儲け続ける」というゴールを捨てて、安定性を保ちながら、T(スループット)がOE(業務費用)よりも常に速く増加し続ける、未来永劫繁栄する組織という、より高いレベルの考え方に変わるよう私たちを仕向けてきました。

美術品など芸術作品の価値は、値札のような価値の基準になる「ルール」があっても、人によって大きく異なり、世論や流行の影響を受け易い好みに左右される娯楽の類(カテゴリー3の価値)に属すのは間違いありません。

私が求めているのは、実はそのバラツキが経営を支える状況です!

Kevin Kohls氏の答えは、まずその画廊の販売のフローを改善した上で手を広げることでした。Kevin氏はRudolfの動きをチャンスとして利用するのも忘れませんでした。Kevin氏の拡大のビジョンを引用しておきましょう:

「スペースの制約の打開策を考えてもよいだろう。たとえば、画廊を広くするにもっと適した地域に場所を借りる、フィラデルフィアの外に店を開く、Rudolf影響力が及ぶ企業を活用する、Rudolfが稼ぎの良い芸術家何人かと一緒に参加する特別な催し物を開催するなど。また、彼は成功によって生じる問題についても考えておかなければならない。つまり、新たな悪い結果を生じさせないで、ビジネスをどうやって成長させるかだ。」

私自身のWideArt Galleryのビジョンは次のとおりです:

WideArt Galleryの国際的画廊チェーンを立ち上げる

そのチェーンは多くの作品を画廊間で交換することで、すべての店舗の品揃えの新鮮さを保ち、すべての作品に買い手が見つかる機会を増やすべきでしょう。そうすれば、特定の作品が設定した価格で売れるかどうかという、手の込んだ予測の必要は大幅に減ります。また、所が違えば芸術や文化は異なる恣意的な影響を受けます。そして、相対的に安価な絵の配送コストは、新しく生み出されるスループット(T)に比べたらほんの小さな部分に過ぎません。一応、これが私の仮定です。

この問題への答えの中には、私のビジョンと一緒に組み入れてもよさそうな、優れたアイデアがいくつかありますので紹介しておきます: 

  1. David Peterson氏は、図書館の考え方に似た美術品ローンという素晴らしいアイデアを出しました。この種のアイデアが誰も思いつかない潜在的なニーズを満たす答えになります。どんな商品を買った人にも、年に一度同じ価格帯の別の作品と交換する権利を与えるのは簡単で良いのです。私はそういう動き自体が決定的な競争力になると思います。
  2. デジタル展示というアイデア。Fishamaphone氏の答えの引用(他にも同様のことを言う人がいた): 「美術品展示エリアの中から一定の領域を割当て、美術品を可能な限り高い解像度でスキャンしデジタル化して、スライドショー設定の高精細ディスプレイに表示する… この方法なら、得意客はギャラリーに入るたびに全く違った体験ができる上に、物理的な場所の問題も解決する。」 このアイデアは明らかにウェブサイトとしても実現できるはずです。
  3. 委託販売で絵を扱うというアイデア。実は多くの画廊がまさにそうやっています。ただし、委託販売の欠点は多くの場合妥協になることです。つまり、アーティストが展示してほしいものすべてが必ずしも、画廊が展示したいと思うものではないのです。また、アーティストが自分の作品を取り戻して、別のところに出品したがるので、委託販売の作品は展示できる時間が限られています。しかし、そのように作品が様々異なる場所で展示するのであれば、画廊のチェーンにとっては、そういう委託品から良いものを選んで品揃えする方がやり易いのです。

因みに、4番目の部屋に最も高価な美術品を置く4つの部屋の配置は皆さんから様々な反応を集めました。一つの部屋に高価な絵を集めるのは良い考えだと思いますか? 私はほとんどの訪問者はまったく買う気も無くて美術品の鑑賞に入るのだろうと思います。高価な絵はそういう訪問者を引き付けます。要するに、彼らは本当に好きでお金を出してもよいものを見に来ているかもしれないのです。また、大半の訪問者は、少しにしろ、他の部屋でも絵を見るだろうと私は思います。すべての絵を混ぜて展示しておくべきだと思いますか? 確信はないけれども、強固な因果関係ロジックを用いるより、心理学でよくやるように、単純に1か所の画廊でこのアイデアをテストしてから判断したらいいんじゃないかと私は思います。

以上のアイデアを統合して、それを使った完全な戦略・戦術ツリー(S&T:Strategy and Tactic tree)を構築しなければなりません。我々は皆戦略をもっと深く議論する必要があるという私の考え方は、いくら強調しても足りません。私はこの先投稿する記事でこの話題をさらに追求していくつもりです。

 


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著者: エリ・シュラーゲンハイム
飽くなき挑戦心こそが私の人生をより興味深いものにしてくれます。私は組織が不確実性を無視しているのを見ると心配でたまりませんし、またそのようなリーダーに盲目的に従っている人々を理解することができません。

この記事の原文: Strategy for WideArt Gallery – My View of the Riddle

全ての記事: http://japan-toc-association.org/blog/

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