本コースは、主に組織の責任者(経営者、部長、課長および部門の幹部候補生)を対象として、組織の目標の設定から、実行プランの策定と実行をドライブする「組織目標仕掛け人」を育成することを目的とする、8日間(2日間×4セッション)のコースです。
本コースの考え方
私たちは、組織としての目標を達成するためのプロセスは、次のようなものだと考えます。
1.組織とその全体としての目標を体系的に把握する
2.目標達成のシナリオを描く
3.目標達成を阻害する障害への対応を考える
4.障害への対応を組込んだ目標達成の実行シナリオを描く
5.シナリオに基づく具体的な行動に関係者を巻き込む
6.目標達成の活動状況をシナリオにフィードバックする
7.達成できた結果と活動を振り返って、学ぶべき教訓を見つけて、その後の活動の質を向上する
本コースでは、特に上記1~5(目標達成の活動に組織を巻き込むまで)のところに重点を置いて、そのポインを理解して実効性のある実務的な技術を修得します。コースは、全4回のセッション(各回連続2日、合計で8日間)で、各セッションの間に職場での課題を挟んで、全体を有機的に繋いだ流れで行います。
- 基本的な流れは、ウイリアム・デットマー氏(H. William Dettmer)が提唱するものに沿った「戦略IOマップ」から始まるTOC思考プロセスですが、重要な概念として「目標達成のプロセス」に焦点を置いて、目標達成のシナリオ構築にTOC思考プロセスを組み込んだ形のものです。
- また、「問題解決プロフェッショナルコース」では、TOC思考プロセスの展開が中心でしたが、本コースでは、組織としての目標の設定とその達成を阻害する根底の障害要因(人的側面)への対応に力点を置いて、TOC思考プロセスのツール(論理ツリー)は必要に応じ簡便に使うのみに留めています。本コースで使う主なツールは次のとおりです。
・戦略IOマップ
・現状ツリー (但し、デットマー氏のものを参考にした簡易版)
・前提条件ツリー
・移行ツリーとクラウド(関係者の抵抗を克服するロジックとアクションの組立て)
また、アイデアの整理には、リッチピクチャや親和図など、TOC思考プロセス以外のツールも合わせて使います。
本コースの流れ
セッション | テーマ | 研修内容 |
---|---|---|
セッション-1 (2日) |
目標の設定と その達成シナリオの作成 |
☆オリエンテーション(コースの概要) |
職場 |
・戦略IOマップの見直し |
|
セッション-2 (2日) |
目標達成を阻害する 本質的な問題の発見 |
☆前回のレビュー |
職場 |
・問題全体の構造の見直し |
|
セッション-3 (2日) |
解決シナリオの策定 |
☆前回レビュー |
職場 |
・解決のアイデア詳細の検討 |
|
セッション-4 (2日) |
解決シナリオ 実行プランの策定 |
☆前回レビュー |
参考図書
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
エリヤフ・ゴールドラット (著)、 三本木 亮 (翻訳)
ゴールドラット博士の論理思考プロセス―TOCで最強の会社を創り出せ!
H.ウイリアム デトマー(著)、 内山 春幸 (翻訳)、 中井 洋子 (翻訳)
The Logical Thinking Process: A Systems Approach to Complex Problem Solving
H. William Dettmer (著)
講師紹介
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石田忠由 (いしだ ただよし)
バリューネットワーク代表 |
開催日程
開催場所
㈱ビーイング セミナールーム
東京都新宿区西新宿7-2-4 新宿喜楓ビル7F
- JR・小田急・京王・都営新宿線・地下鉄丸ノ内線:「新宿」駅徒歩約6分
- 都営大江戸線:「新宿西口」駅D5出口徒歩約1分
- 西武新宿線:「西武新宿」駅徒歩約5分