短期集中TOC基礎講座 (基礎/思考プロセス/製造/プロジェクト)

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コースの概要

本コースは、TOC(制約理論)の開発と発展のベースになった下記3つのテーマを3日間3セッションて集中的に学ぶコースです。TOCにご興味のある方なら、どなたでも受講いただけます。また、受講される皆さまそれぞれのニーズに応じて柔軟に受講していただけるよう、セッション単位で選択的に受講可能にしています。

  1. 基礎概念と思考プロセス
    TOCの最も基本的な考え方を紹介して、それら全体最適の視点から戦略的にブレークスルー解を探る、TOC思考プロセスのエッセンスを解説いたします。この思考プロセスは、TOCの枠を超えて原理的にどんな問題でも扱えるTOCでは非常にユニークな存在で、組織レベルの問題や戦略構築はもちろん、現場や個人の日常の問題まで、様々なレベルで様々な問題解決に応用できます。
    この思考プロセスを使うと、好ましくない事が起きる因果関係や問題解決を長引かせている対立(ジレンマ)の構造を視覚的な表現で確認できるので、関係者の経験と知恵を結集して何故そうなるか一緒に考えることで、どこがどう変われば全体が一気に好転するのか、肝になるところを容易に探り当てることができるはずです。
    当たり前すぎるかもしれませんが、組織であれ個人であれ、また問題が何であれ、より小さな努力でより良い結果を達成して、より良い未来を実現するには、あれこれやるよりも「肝になるところに努力を集中する」のが一番に違いありません。
    TOC思考プロセスについては、様々発展的な使い方が提案されていますが、どれも本コースで紹介する知識がコアになっているので、本コースを受講すれば、高度か簡易かを問わず、より深く理解でき、新しい気付きもあるはずです。また、必ずしもすべてのツールを使う必要は無く、状況や問題のレベル、あるいは議論する相手に応じて、適すツールを個別または組み合わせて使えます。いづれにしても、機会を作って使って慣れる必要はありまます。
  2. 製造環境のソリューション:
    全体の流れを最も重視する同期生産原理から出発して最初にTOCに辿りついた、TOCで最も歴史が長いソリューションは製造環境向けのソリューションで、その基本のアイデアは、最も遅い工程やリソースのペース(または納期、実際の消費)に合わせて、適度なタイミングで原材料を投入するという極めてシンプルなものです。
    また、実行時の一定の不確実性を受け入れて、計画に明示的なバッファ(時間または在庫)を持たせ、実行時にバッファの消費率に準じた優先順位で実行をコントロールするという、他に無いユニークな方法(バッファ管理)を導入しました。これにより、極めて簡単なスケジューリング法でありながら、予め計画には盛り込めない実際の変動に対して免疫性が高い安定したシステムを構築できます。
    こうして、原材料の投入では、一定期間内に納入または使う、あるいは消費され補充が必要なものだけに絞れば、内部の仕掛りを必要最小限に抑えて、リードタイムを従来より大幅に短縮できるはずだというシナリオです。
    この考え方は、製造での作り過ぎの解消とリードタイムの短縮はもちろん、部品や商品の在庫を持つサプライチェーン環境でも、製造リードタイムの大幅短縮を活かした消費連動型の多頻度な在庫補充で、過剰在庫と欠品を同時に削減するにも威力を発揮します。本コースでは、TOCのSDBR(簡易DBR)とMTA(アベイラビリティ保証の見込生産)をベースにして解説いたします。
  3. プロジェクト環境のソリューション:
    長年の悩みは、プロジェクトの多くが「当初の計画(納期、予算、スコープ)を守れない」ことですが、未だ大きな進展は見られません。そのために、多くの企業は、色々調整して短期の業績を確保するのに手一杯で、中長期の企画や開発が後回しになり、大きな優位性を引き出せず、他社と横並びの激しい競争から抜け出せない状況にあります。
    ソリューションの方向性は、基本的に製造環境と同じですが、製造環境に比べると、
     不確実性が極めて大きい
     ②開始から終了までの期間に対して実際に作業する時間(タッチタイム)の比率が大きい
     ③人間が実行する
    という特質があり、インプリメントのベルではかなり違います。特に、タッチタイムの比率が大きいので、リソースや情報、承認の待ちで無駄にする時間を最小限に抑えないといけません。また、生身の人間が実行するので心理的な影響も無視できず、見積もりや工程に大きく影響するので、遅れても人を責めず人を信頼して、組織としての運用を改めないといけません。
    根本は製造と同じで、「どれだけ入るかではなく、どれだけ出るか」を重視するフロー第一主義です。人を薄くバラまいて同時に沢山プロジェクトを実行するよりも、少数のプロジェクトに集中し、同期の問題を最小限に抑えて、早く終わらせるべきです
    同時に実行するプロジェクトが多くて負荷が高くなると、プロジェクトやタスクの行き来が多くなり時間のロスが大きくなる上に、タイミングのミスマッチの多発で待ち時間が大幅に伸びます。「早く始めれば早く終わる」というものではないのです。特に、リソースを共有するマルチプロジェクト環境では、それが特に大きな問題になります。本コースでは、マルチプロジェクト環境を想定して、マルチプロジェクトのCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント)をベースに解説いたします。

TOCのアプローチはどれも非常にシンプルで極めて強力ですが、いざ実行するとなると今までの常識に反すことをしないといけない場面が必ずあり、内部の抵抗が大きくて計画が途中でとん挫したり、大きな成果が出ても一過性で終わったりして、長く継続して成果を出せているところが少ないのが現実です。

しかし、TOCが提案するアプローチは、背後にある基本の考え方がちゃんと理解できれば、どれもシンプルで当たり前に思えてくるはずです。TOCの創始者故ゴールドラット博士は、「皆が休まずいつも仕事をしているのは一番非効率だ」と言っていますが、それはいったいどういう意味なのか、本講座全体の内容を通して糸口を掴んでいただきたいと思います。

ひょっとしたら、成功と失敗の分かれ目は、物事に対する観点のちょっとした違いかもしれません。ゴールドラット博士の言っていることを大雑把に言えば、全体の流れを決めるペースメーカは効率を上げないといけないが、それ以外は「ただ目一杯働くためだけに仕事を作ってペースを乱すな」というだけのことです。その代わり、余ったキャパシティは、「十分なリソースが充たっていないところ」と「万全な準備」に回さないといけません。多くの組織は、詰め込み過ぎで動脈硬化を起こしています。

コースアジェンダ

セッション  セッションアジェンダ

セッション1
(1日目)

テーマ:TOC(制約理論)の基礎概念とTOC思考プロセスの基本

1.TOCの基本
 (1)TOCとは
 (2)TOC開発の歴史とマネジメント観のパラダイムシフト
 (3)ホリスティック(全体的)アプローチ
 (4)継続的改善のために
2.思考プロセス
 (1)TOC思考プロセスとは
 (2)TOC思考プロセスの概要
  ・思考プロセス3つの質問
  ・二つの基本ロジックと5つのツリー
  ・5つのツリーの概要(一部演習を通じて学ぶ)
  ・各ツリーの単独利用
 (3)思考プロセスの組織的展開のポイント
  ・思考プロセスの全社的展開
  ・納得感を得るコミュニケーション

セッション2
(2日目)

テーマ:製造環境のソリューション

1.『何を変えるか』
 (1)問題の分析と解決策の構築(U-Shapeの紹介)
 (2)製造の特性(供給形態、製造フロー、キャパシティ)
 (3)問題の整理
2.『何に変えるか』
 (1)フローと在庫の関係(ジョブショップゲームを通じて)
 (2)MTO環境におけるTOCの解決策の紹介
   ・オーダーごとにプロダクションバッファを設定する
   ・投入を制限する
   ・バッファマネジメント
 (3)MTS環境における特有の課題
 (4)MTS環境におけるTOCの解決策の紹介(MTAゲームを通じて)
   ・製品倉庫を補充システム全体の調整弁とする
   ・消費に対して補充する
   ・バッファマネジメント
3.『どのように変化を起こすか』
 (1)抵抗の6階層の克服
 (2)導入までの標準プロセス

セッション3
(3日目)

テーマ:プロジェクト環境のソリューション

1.イントロダクション
2.『なぜ変えるか』
 ・どこにもある日々の不満
3.『何を変えるか』
 (1)「前向きな思い」と「間違った思い込み」
 (2)マルチタスキングの悪循環
4.『何に変えるか』
 (1)フロー第一(数より流れ)
 (2)プロジェクト環境におけるTOCの解決策(CCPMゲームを通じて)
   ・パイプライニング(WIPを制限し、リソースを集中する)
   ・フルキット
   ・バッファマネジメント
5.『どのように変化を起こすか』
 (1)抵抗の6階層の克服
 (2)導入までの標準プロセス

受講料(税抜き)

  受講範囲  セッション1
(1日目)
セッション2
(2日目)
セッション3
(3日目)
一般 フルコース 80,000円
セッション選択 30,000円 30,000円 30,000円
会員 フルコース 60,000円
セッション選択 25,000円 25,000円 25,000円

今回新期に会員になられる方にも、会員価格が適用されます。
 是非この機会にご入会をご検討ください。
   入会お申込みはこちらから: https://japan-toc-association.org/apply

開催日程

開催月 開催日時 講師

2018年
2月

 

21日(水)~23日(金)
9:30~17:00
(受付開始9:00)

お申込み期限
1月26日(金)

定員:20名

[ セッション1]

バリューネットワーク 代表 石田忠由

[セッション2]

㈱ジュントスコンサルティング 代表取締役 朝稲啓太(JTA代表理事)

[セッション3]

㈱ビーイング TOCコンサルティング部 黒木市五郎(JTA理事)
㈱ジュントスコンサルティング 代表取締役 朝稲啓太(JTA代表理事)

2018年
3月以降

 現在計画中です

※受講お申込みはこちらから: https://japan-toc-association.org/events/seminar/apply/tocbasics_bootcampcourse

※開始1ヶ月前時点で各セッション受講者数が6名に満たない場合は、次回順延とさせていただきますので、なるべく早めにお申し込みください。

※受講者10名以上から、お客様のご指定場所に出向いての開催も受け付けております。ご希望の方はまず協会事務局までご相談ください。

一般社団法人日本TOC協会 事務局   jimukyoku@japan-toc-association.org

開催場所

㈱ビーイング セミナールーム

東京都新宿区西新宿7-2-4 新宿喜楓ビル7F

  • JR・小田急・京王・都営新宿線・地下鉄丸ノ内線:「新宿」駅徒歩約6分
  • 都営大江戸線:「新宿西口」駅D5出口徒歩約1分
  • 西武新宿線:「西武新宿」駅徒歩約5分
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