この記事では、高いアベイラビリティの保証が理に適っているのはどういうときか示すことに焦点を当てたい。そのために提案されたソリューションの基礎になる主な考え方(知見)は前回の記事で述べたとおりです。
【ブログVol.32】スループットの考え方
スループット(T:Throughput)はTOCの中心概念であり、経営すべての中心概念であるべきのものです。私の理解では、それは組織が生み出す付加価値を表わすものです。それで、今回は、TとI(Investment/Inventory:投資・在庫)、OE(Operating Expenses:業務費用)を用いて、より優れた意思決定をすることの価値にフォーカスを当てようと思います。
因みに、営利組織でのTの公式な定義は、収入から真の変動費(TVC:Truly-Variable-Costs)を差し引いた金額です。

Tの計算には、水の費用もお忘れなく
【ブログVol.16】保護能力とキャパシティバッファ
関係、違い、そして戦略的な影響

棚スペースと保護能力
常にキャパシティを需要に一致させるのは不可能だ!
これは現在のすべての原価計算方式に対する挑戦のカギを握るTOCの重要な認識です。 以前の記事「キャパシティ・コストの非線形性」で、使えるキャパシティをすべて使う(価値を引き出す)ことが無理である3つの主な理由を述べました。最初の理由は、依存性と統計的変動の両方が存在する中で高い納入信頼性を保証するには、一定の保護能力を確保しておく必要があることです。
続きを読む【ブログVol.14】共同の意思決定プロセス
重要な意思決定にTとIおよびOEを使う シリーズ第3部
前回の記事では、正しい決定には直感に基づく判断材料が必要不可欠であることを示しました。ですから、どんなにしっかりした意思決定の仕組みであれ、問題に対して最も直感の利く人々の関与が絶対に必要です。
しかしそれでもまだ十分ではありません。さらに直感的な判断材料を様々考慮に入れて、目下の意思決定の影響をより広範にチェックする必要があるのです。そのチェックは、根拠のあるロジックに基づくものでなければならず、直感をコントロールするメカニズムであると同時により広い視野で考えられるようにするという、2つの役割を果たさなければなりません。
続きを読む【ブログVol.12】本当に良いチャンスなのか?
重要な意思決定にTとIおよびOEを使う シリーズ第2部
チャンスまたは機会は様々な形で現れます。しかし、疑うのが無意味なほど良いチャンスには滅多にめぐり合えません。どんなに有望なチャンスに見えても、ほとんどは疑いが付き物です:それは本当にチャンスなのか、ひょっとしたら罠じゃないか?