今回は、2011年のTOCICOカンファレンスでのプレゼンを振り返ってみたいと思います。大きな変革では、予期しない悪い影響や解明が必要な兆候が現れ易くなります。TOCを導入するには、マネージャーもその部下も、考え方を大きく変えないといけないのは確実です。私にすれば、この問題は、ゴールドラット博士が亡くなって6年経った今議論すべき、最も重要なテーマに見えます。なぜなら、その変革を成功させる責任は我々にあり、我々が今まで非常に慎重に構築してきた素晴らしいチェンジ・マネジメントプロセスでも判断できないほど大きな挑戦だからです。
続きを読む【ブログVol.85】よく知られたTOCのアプリケーションでTOCの熟練者が犯しやすい間違い
2017年2月22日
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TOCのアプリケーションはどれも、ただレシピに従ってやればえばいい段階にはないと私は思います。確かに、SDBR、アベイラビリティ保証の見込生産(MTA: Make-to-availability)、消費同期の多頻度補充、CCPMにはそれぞれレシピがありますが、現実には、そのレシピから外れないといけないケースがあまりにも多いのです。
TOCのインプリメントを成功させるためのレシピの裏には、時に目に見えない2種類のTOCの基本的な仮定(前提条件)があります。
- 組織自身の現実に当てはまらない前提条件
- 顧客に当てはまらない仮定
【ブログVol.59】季節性に面と立ち向かう - まさに厄介な問題
2016年7月4日
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季節性(シーズナリティ)に対する唯一の対処法は、需要の増加予測に合わせて各品目のバッファサイズを変えるしかない、というのが一般的な考え方です。つまり、ある商品SKU1の目標在庫が100で、シーズン中は100%の需要増が見込まれるなら、単純にその間バッファを200に増やすということです。
続きを読む【ブログVol.41】MTA(アベイラビリティ保証の見込生産)の境界
2016年4月11日
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【ブログVol.40】MTAの基礎を支える主な本質的知見
2016年4月6日
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見込生産あるいは在庫管理の限られた領域を対象にした話し
私はこれまでMTA(Make-to-Availability)のインプリメントでビックリするような間違いを沢山見てきました。特にそもそもアベイラビリティを提案すべきでなかったことが多かった。それ以外の間違いを見ても、その基礎になった重要な考え方(洞察、知見)に対する誤解があることが分かります。まず私の理解に基づいて、「在庫補充(Replenishment)」と呼ばれる方法論の基礎になっている主な考え方を言葉にしておきたい。その上で、次回の記事では、現在知られている「MTA」向けのTOCソリューションの境界について述べます。
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