70歳にもなってブログを書く理由

2015年12月9日
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私は娘のHadasに協力してもらってこのブログを立ち上げました。理由は単純で、私は組織の経営のあり方にインパクトを与えたいのです。

私がゴールドラット博士から学んできたことは、私自身がさらに学ぶ助けになるのはもちろん、その学習自体を世界中の人々の役に立てられるはずだと、私は心から信じています。組織の経営に関心があり、これに耳を傾ける勇気のある人なら、自分なりにそれを消化し、おそらく自分の主張もして、そこから何を吸収するか自分で決めるはずです。

私は長年ゴールドラット博士と共に親しく仕事をしてきましたが、それには最も疑う余地のない基本的な仮定でも疑ってかかることが常に求められました。一方では、ただ疑うために仮定を疑うのは、あまりに安易で、非常に望ましくない結果に繋がる大きな間違いでしょう。仮定の背後にあるロジックを理解し、仮定が有効な境界線を注意深く確認して、どういう場合その仮定を変える必要があるか見分けるのは難しいのです。しかし他方では、競合他社の多くが信じている基本的な仮定を覆すことができれば、新しいチャンスを見つけ出し、それをものにすることができるのです。

一見すると正反対に見えるが、互いに補完し合う2つの重要な考え方(パラダイム)の両立について、ゴールドラット博士と一対一で話すのは正直言ってハードなトレーニングでした:

「決して知っているとは言わない」

「決して知らないとは言わない」

最初のパラダイムはTOCの柱の一本です。2番目のパラダイムは、エリ(ゴールドラット博士)が私に何か質問をして、私が「私は知らない」と答える度に、彼から直接何度も聞かされました。「私は知らない」と簡単に答えると、エリはいつも激怒したのです。大声で「お前は知ってるじゃないか」と怒鳴って、「お前は、こうするとあーなるのを知ってる、そしてあーするとこうなることも知っている。そしたら結果はどうなる?」

そんなわけで私の教訓は次のとおりです。何か問題を抱えているときは、自分にはより良い答えを見つけ出す力があるという自信を持たなければなりません。しかしそれと同時に、「問題を完全に解決した」とうぬぼれてはいけません。解き明かすべきことがまだあるのは明らかです。この相反するパラダイムを両立させるには、あなたは何か知っている、しかし決して全てを知っているわけではないという事実を認めることです。私たちが何かを知っているということは、まだ知らないことは何であり、これからさらに知り得ることが何かを明確に定義するための機会なのです。

一般的な教訓は私たちに何を与えてくれるでしょうか?組織の経営のあり方に関するゴールドラット博士の本質を捉えた深い洞察には、膨大な可能性が秘められており、これまで実現されたのはその本の一部に過ぎません。その知見をさらに発展させ、新たな洞察を加え、組織の経営をさらに改善していくのが残された私たちの使命です

どうやればそれができるでしょうか? 私たちの考え方を伝える対話の場を確保し、他の人からの疑念を心から待ち望み、敬意とロジックの両方を持ってその疑念を分析すれば、始めた時よりもはるかに良い考え方を見つけ出せるでしょう。

私は、このブログが上記の究極のゴールを果たすことを願っています。

皆さんからの御意見をお待ちしています。

エリ・シュラーゲンハイム(Eli Schragenheim)

 


原文: The Reason I Opened a Blog after Turning 70

自己紹介(日本語版): 自己紹介(エリ・シュラーゲンハイム氏)

全ての記事(日本語版): http://japan-toc-association.org/blog/

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