【ブログVol.19】力試しの謎解きか、それとも単なる知的訓練か

2016年2月26日
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今回の話しはある画廊の話で、何をすべきか私たちにはなんとなく分かる普通の「TOC環境」とはまったく違います。ですので、 TOCの知識は必要ないですが指針にはなります

どうかあなたの意見を私の電子メールelischragenheim@gmail.com宛てに送るか、このブログでコメントを入力してください。

この話題について投稿するいずれかの記事で私の意見を申し上げる以外、何もお礼を差し上げることはできませんが、どうかお許しください。

果たしてこのWideArt Galleryという画廊に未来はあるだろうか?

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Sergeyは、フィラデルフィアに自分の画廊を開くという夢を実現するために10年間懸命に働きました。彼は、芸術を愛し、それについて多くを知っていたし、特にフィラデルフィアの芸術の状況はよく知っていました。彼の考えは手頃な値段で優れた美術品を提供することでした。

そのWideArt Galleryという画廊には4つ部屋がありました。それぞれ一定の価格帯の絵や彫刻が展示していました。最も安いものは$100から$ 500までのリトグラフや絵がありました。隣の部屋は$1,500までの品でした。3番目の部屋は$5,000までの価格でした。最後の部屋には最も高価な芸術作品がありました。当然そこには優れた作品が展示されており、観客のほとんどは他よりその部屋で多くの時間を費やしました。

問題はSergeyにとっていささかガッカリする売上高だったことです。画廊は無料の芸術鑑賞に来る人をかなり多く引き込みました。前回より新しいものがあると思って来たという人さえありました。結局、買う気のあった人はかなり少数でした。それでも画廊はSergeyと彼の家族をなんとか養うには十分な収入がありました。しかしそれ以上ではなかったのです。Sergeyが有名なホームデザイン誌に「あなたの家を引き立てる美術品の配置」という記事を掲載した少し後、売上が多少増えました。そこで、画廊を訪れた人がそれぞれ1枚ずつ持っていけるように、その記事のコピーを印刷しました。

2015年7月20日、Rudolf Kempeが画廊に来ました。Sergeyはその日付を一生忘れないでしょう。Rudolfは様々な事業を手掛ける大物実業家で、華やかな外観と何十億ドルも稼いだいくつかの革新的なアイデアで有名です。彼は壁の絵はあまり気に留めずに画廊のすべての部屋を通り抜けました。その代わり、彼は壁に掛かった絵を見ている人々をじっと観察しました。そうするうちに彼は自分の方を見てカウンターに座っているSergeyを見つけました。SergeyはすぐにRudolfだと気付きましたが、ただ何か高価なものを買ってくれないかなと思っていました。しかし、Rudolfは美術品にはあまり興味がなかったようです。彼はSergeyの方に近づいてきて、時間があれば一緒にコーヒーでも飲まないかと誘いました。

近くの喫茶店での会話はほぼ1時間にもなりましたが、「芸術を売る」というビジネスに強い関心があるRudolfにとって、そういう話には長い時間が必要でした。

そしてRudolfは話しの終わり際に次のような提案をしました:

「Sergeyさん、あなたは自分のビジネスには2つの制約があると教えてくれました。一つは、運転資金の制約で優れた比較的安い絵を追加購入できなくなっていることです。もうひとつは絵を展示するスペースの制約です。あなたは、あなたの言う2つの制約の間の対立に気付いていますか? あなたは展示していない品物は売れないと言いました! 展示スペースが限られているなら、美術品の在庫を増やして何ができますか? 在庫を増やしたとして、どうやって在庫の売れ行きが伸びると思っているのですか?」

「私はあなたに挑戦して欲しいことがあるのです。どうやってもっと多くの見込み客を引き込んで、お得な値段の美術品を喜んで買う気にさせて、在庫の回転率を大幅に改善するつもりなのかを考えてください。それはあなたの仕事です。良いアイデアを思い付いたら私を呼んでください。もう一度しかあなたの話しを聞きませんので、ご承知ください。」

何か良いアイデアを思いつくように、なんとかSergeyを助けてあげられませんか?

 


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WideArt Galleryが取るべき戦略 - この難問に対する私の意見


著者: エリ・シュラーゲンハイム
飽くなき挑戦心こそが私の人生をより興味深いものにしてくれます。私は組織が不確実性を無視しているのを見ると心配でたまりませんし、またそのようなリーダーに盲目的に従っている人々を理解することができません。

この記事の原文: A Riddle or just an Intellectual Exercise

全ての記事: http://japan-toc-association.org/blog/

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